50代の更年期を心地よく乗り切る〜3つの工夫と漢方ケア〜

最近特に、「身体がだるくて重い……」と感じる日が増えてきました。

頭の中には「あれもやりたい」「これも進めたい」と理想のイメージがあるのに、思うように身体が追いついてこない。その結果、予定していたスケジュールがどんどんずれ込んでしまう……。

「今日も予定通りにできなかった」「また時間を無駄にしてしまった」と落ち込んでは、思うように動かない身体と、遅れていくスケジュールに、ひとり静かに焦りを募らせていました。

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「若い頃と同じエネルギーではない」という理由

個人差はあれど、一般的に45歳〜55歳頃に訪れるとされる「更年期」。 この時期、女性の体内ではエストロゲン(女性ホルモン)が劇的に減少します。エストロゲンは単に生殖を司るだけでなく、脳の自律神経や感情の安定、血管や骨の健康まで支えているため、その減少は私たちが想像する以上に全身のパフォーマンスや精神状態へ直結します。

50歳前後は、子育てや家族のこと、キャリアや今後の生き方など、様々な転機が重なる時期。人生の中で幸福度が低くなりやすい時期と言われるのも、それだけ多くのものを抱え込んで頑張っている証拠なのだと思います。 

以前、女医の先生からいただいた言葉を、今あらためて思い返しています。 

  • 更年期の時期は無理をしないこと 
  • 自分を大切に扱うこと 
  • 若い時と同じエネルギーではないということを自覚すること 
  • 自分をいたわること 

スケジュールが遅れてしまうのは、決して私たちの意志が弱いからでも、怠けているからでもなく、自然の流れなのだと考えられるようになりました。

体が重い日を乗り切るための「3つの戦略的アプローチ」

1. スケジュールを「引き算」して余白を作る

1日のToDoリストをぎっしり詰めるのをやめ、あえて「何もしない時間」をスケジュールに組み込むようにしました。

  • 予定の「前後」に休日をはさむ
    遠出や緊張する予定がある日は、その前後半日〜1日をあえて空けておき、体調を整える。

  • 「後回し許可」を出す
    今日やらなくてもよい仕事や家事は、タスクリストから消して「後日やるリスト」に移す。

2. 小さな「没頭」でモードを切り替える

何かに夢中になっている間は、自律神経の副交感神経が優位になりやすいと言われています。フルタイムで走り抜けた私の母も「忙しすぎて更年期なんて感じる暇もなかった」と話していました。

かといって、体が重い日に大きな作業に没頭するのは難しいものです。だからこそ、「できないこと」から少しだけ意識を離して、「小さな没頭」を作ります。

  • 温かいハーブティーや白湯をゆっくり味わう
  • お気に入りの本を「1章だけ」読んでみる
  • 精油(アロマオイル)をコットンに置いて深呼吸する

ほんの数分でも「不調以外の何か」に感覚を集中させるだけで、脳の緊張状態がほぐれていきます。

3. 「知識や学び」で内面を磨く時間を作る

体が動かない時期は、無理にアウトプットや移動を増やそうとせず、インプットの時期と割り切るのが賢明です。

体力や若々しさは年齢とともに変化しますが、重ねた知識や教養、思考の深さは減るどころかますます洗練されていきます。

  • 興味のある分野の講座に参加してみる。
  • 資格試験に挑戦してみる
  • 語学を磨く

「今日は身体は休んでいたけれど、知的な栄養をしっかり補給できた」と思えれば、その一日は決して不完全なものではなく、豊かな充電時間へと変わります。

医療とツールを賢く頼る「小さな漢方ケア」

不調が続いた際、婦人科の医師と相談して取り入れたのが、体質に合わせた漢方薬の処方でした。私の場合は、状態に合わせて2つの漢方を使い分けています。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
    いわゆる「医食同源」の発想で、胃腸の働きを高めてエネルギー(気)を補う漢方薬。
    朝から身体がだるく、元気が底をついていると感じるときに頼っています。


    加味逍遙散(かみしょうようさん)
    気のめぐりを良くし、イライラ、焦り、不安感、のぼせなどの自律神経症状を和らげる代表的な漢方薬。
    気持ちが焦って空回りしてしまうときに飲むと、すっと心が落ち着きます。

(※漢方は体質・証によって合う処方が異なるため、必ず医師や薬剤師にご相談ください)

「自分の力だけで何とかしなきゃ」と抱え込むのをやめ、適切な医療や西洋医学・東洋医学の知恵に頼ることも、自分を大切に扱うための立派な選択だと思っています。

無理に若い頃と同じように動こうと抗うのではなく、今の自分のバイオリズムを受け入れながら過ごすこと。
体が重い日も「今は内面を育てる豊かな充電期」と捉えて、一日一日を愛おしく重ねていけたらいいなと感じています。

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