自分らしく生きるための「自己基盤」とは?|人生を支える9つの土台

「自分らしく生きたい」
「これから新しいことに挑戦してみたい」
「もっと充実した毎日を送りたい」

そんな思いを持っていても、実際にはなかなか行動に移せなかったり、思うように物事が進まなかったりすることがあります。

やりたいことがあるのに、気持ちに余裕がない。頑張りたいと思っていても、体がついてこない。家族や仕事のことで手いっぱいになり、自分のことはいつも後回しになってしまう。

私たちは、目標や意欲だけで毎日を思いどおりに進められるわけではありません。体調や心の状態、周囲の環境、家族との関係など、さまざまなことが日々の過ごし方に影響しています。

では、自分らしく生きていくために、私たちを支えているものとは何でしょうか。

今回は、自分らしく生きていくための土台となる「自己基盤(セルフ・ベース)」について考えてみたいと思います。

CONTENT

自己基盤(セルフ・ベース)とは?

自己基盤とは、自分らしく生きていくために、自分自身を支えているさまざまな土台のことです。

私たちは、毎日の生活の中で、健康や心の状態、人間関係、お金、仕事、学びなど、さまざまなものに支えられています。これらは一見、それぞれ独立したもののように見えますが、実際には互いに影響し合っています。

例えば、体調がよくないと、仕事や家事に取り組む気力が湧かなかったり、人と会うことがおっくうになったりすることがあります。

反対に、安心できる人間関係があったり、経済的な見通しが立っていたりすると、気持ちに余裕が生まれ、新しいことに挑戦する意欲につながることもあります。

このように、自分を取り巻くさまざまな環境や状態が、日々の行動や選択、そして自分らしい生き方を支えています。

自己基盤は、何かを始めるために完璧に整えておかなければならないものではありません。今の自分がどのようなものに支えられているのかを知り、これからの生き方を考えるための一つの視点です。

自分を支える土台を見つめる「ファンデーションリスト」

大きな建物を建てる前には、しっかりとした土台が必要です。私たちの人生も同じように、目標を叶え、自分らしく生きていくためには、その土台となる「自己基盤」が欠かせません。

自分自身の内面や、今の暮らしの状態を見つめることは、簡単なことではありません。
そこで役立つのが、「ファンデーションリスト」です。

ファンデーションリストでは、健康、心、仕事、環境、経済状況、人間関係など、人生を支える9つの土台に目を向け、それぞれが今どのくらい満たされているかを確認することができます。

自分を支える9つの土台

自己基盤を考えるうえで、暮らしや生き方を支えるものを9つのカテゴリーに分けてあります。自分自身の土台を振り返る一つの手がかりとして、それぞれの項目を見ていきたいと思います。

1. 身体の健康

健康は、自分らしく生きていくための基本となる土台です。

食事をおいしく食べられること、よく眠れること、定期的に運動すること。大きな病気がなく、健康診断などで自分の体の状態を確認できていることも、日々を健やかに過ごすうえで大切です。

体調を崩すと、普段なら何気なくできていたことが難しくなる場合もあります。体調が整っていると、やりたいことに取り組む余裕も生まれ、日々の暮らしを心地よく過ごすことにつながります。

2. 心の安定・豊かさ

身体の健康と同じように、心の状態も日々の過ごし方に大きく関わっています。

今のありのままの自分を受け入れ、自分の気持ちを大切にできていること。心にゆとりを持って過ごせることや、自分なりのストレス解消法を知っていることも、心の安定につながります。

毎日忙しく過ごしていると、自分の本当の気持ちに気づかないまま、周囲の期待や役割を優先してしまうことがあります。不安や悩みを抱えることもありますが、嬉しいときも落ち込むときも、自分の気持ちを受け止め、心安らぐ時間を持てること。それも、自己基盤を支える大切な部分です。

3. 環境

私たちが毎日を過ごす住まいや、身の回りの環境も、自分の心や体の状態に影響を与えています。

家の中が片付いていること、必要なものが整理されていること、安心して過ごせる場所があること。自分の好きなものに囲まれ、心地よく過ごせる空間があることも、日々の暮らしを支える大切な要素です。

環境は住まいだけに限りません。職場や学校、地域など、日常的に関わる場所も含まれます。騒がしい場所や落ち着かない空間、ストレスを感じる環境では、知らず知らずのうちに疲れがたまってしまうこともあります。

自分にとって安心でき、心地よく過ごせる環境があることは、毎日を穏やかに過ごすための支えになります。

4. お金

お金は、日々の生活を維持するだけでなく、自分の選択肢や可能性にも関わるものです。

収入や貯蓄があることに加え、将来への備えや急な出費に対応できる安心感、自分が大切にしたいことに納得してお金を使えることも、心のゆとりにつながります。

例えば、将来に向けて計画的に貯蓄することや、学び、趣味、旅行など、自分の関心や楽しみのためにお金を使えることも、その一つです。

経済的な不安が大きいと、やりたいことを諦めたり、将来のことを前向きに考えにくくなったりする場合もあります。自分らしい生き方を選んでいくためにも、経済的な自立を意識し、将来を見据えてお金と向き合うことは大切な土台です。

5. 人間関係

私たちは、家族や友人、仕事仲間など、さまざまな人との関わりの中で生活しています。家族や友人、仕事仲間など、周囲の人との関係です。安心して話せる相手がいることや、無理のない関係を築けていることも、自分を支える力になります。

困ったときに相談できる人がいること、自分の考えや気持ちを受け止めてもらえること。何気ない会話や交流が、日々の安心感につながることもあります。

一方で、人間関係に悩んだり、周囲に気を遣いすぎたりすることで、心が疲れてしまうこともあります。

人とのつながりは、数の多さだけではありません。自分にとって安心できる関係や、無理をせず自然体でいられるつながりがあることも大切です。

6. 学び・成長

学びや成長は、自分の世界を広げ、これからの可能性を広げてくれるものです。

新しいことを知ったり、興味のある分野について学んだり、本を読んだり、人の話を聞いたり。学校での勉強や資格取得だけでなく、日々の経験や小さな発見も、自分を成長させる学びの一つです。

また、自分の目標に向かって努力を続けたり、成長のために時間やお金を使ったりすることも、自分の未来を育てることにつながります。忙しい毎日の中でも、自分のために学び、成長する時間を持つことが、新しい可能性を広げるきっかけになります。

7. 楽しみ・余暇

毎日の生活には、仕事や家事、育児など、やらなければならないことがたくさんあります。だからこそ、自分が好きなことを楽しんだり、何もしない時間を持ったりすることも大切です。

心から夢中になれる趣味があることや、好きな音楽を聴くこと、自然に触れること。自分が心地よくリラックスできる方法を知っていたり、休日に自分を喜ばせる過ごし方があったりすることも、暮らしを豊かにしてくれます。

旅に出ていつもと違う景色を眺めたり、新しい文化や人に触れたりすることは、気分転換になるだけでなく、自分の視野を広げるきっかけにもなります。また、心から落ち着ける空間で、お茶を飲みながらゆっくり過ごしたり、何もせずにのんびりしたりする時間も、心を満たしてくれます。

楽しみや余暇は、何かを頑張るためのご褒美というだけではありません。それ自体が、人生に彩りを添え、自分らしく過ごすための大切な時間です。

8. 仕事・キャリア

仕事は、収入を得るためだけのものではありません。社会とのつながりや、自分の役割、やりがいなど、自分らしい生き方にも深く関わっています。

自分の経験や能力を生かせていること、仕事を通じて誰かの役に立てること、自分の好きなことや関心が仕事につながっていること。新しいスキルを身につけたり、目標に向かって成長を感じられたりすることも、仕事の充実感につながります。

また、自分に合った働き方ができているか、職場で無理や我慢を重ねていないかということも大切です。会社で働く、自分で事業を始める、家庭と両立しながら働く、学び直しを経て新しい仕事に挑戦するなど、働き方は一つではなく、ライフステージによっても変わっていきます。

仕事やキャリアは、社会とつながりながら、自分の可能性を広げていくための土台でもあります。

9.パートナーシップ・家族との関係

家族や夫婦、パートナーとの関係は、日々の安心感や心の安定にもつながっています。

お互いを大切に思い、安心して本音を話せること。嬉しいことを一緒に喜んだり、困ったときには相談し合えたり、互いに信頼し、支え合える関係があることも、自分を支える大切な土台です。

もちろん、いつも意見や考え方が一致するわけではありません。違いを認め合い、それぞれの気持ちや価値観を尊重しながら関係を築いていくことも大切です。

身近な人との間に安心できるつながりがあり、自分らしくいられること。それが、日々の暮らしを支える力になります。

人生の変化とともに、自己基盤も変わっていく

ここまで、自己基盤を9つのカテゴリーに分けて見てきました。

こうして並べてみると、今の自分にとって満たされているものもあれば、少し足りないと感じるものや、もっと大切にしたいと思うものもあるのではないでしょうか。

でも、毎日の暮らしの中で、すべてを思いどおりに整えておくのは、なかなか難しいものです。

仕事や家事、子育てに追われていると、自分の健康や楽しみのことまで気が回らなかったり、家族や周囲の人を優先するうちに、自分が本当は何をしたいのか、わからなくなってしまったりすることもあります。

反対に、少し時間に余裕ができたことで、ずっと後回しにしていた学びを始めたくなることもあるかもしれません。体調を崩して初めて健康のありがたさに気づいたり、環境が変わったことで、人とのつながりの大切さを感じたりすることもあります。

そのときどきで、必要なものや大切にしたいものが変わっていくのは、ごく自然なことなのだと思います。

だから、9つすべてを完璧に満たそうとしなくてもいい。今は何を大切にしたいのか、何が自分を支えてくれているのか。そんなことに、ときどき目を向けてみるだけでもいいのだと思います。

自分を支える土台が、これからの自分をつくっていく

私たちは、何か目標を持つと、つい「何をするか」「どうすれば実現できるか」ということに意識が向きがちです。

もちろん、目標に向かって行動することは大切ですが、その行動を支えているものにも目を向けてみると、これまでとは少し違った視点で、自分の人生を考えるきっかけになるように思います。

健康、心の状態、環境、お金、人とのつながり、学び、楽しみ、仕事、パートナーシップ。どれも日々の暮らしに深く関わるものであり、自分らしく生きていくための土台となっています。

何かを頑張ることだけでなく、自分を支えてくれているものにも目を向け、大切にしていくこと。これから先の人生も、そんな視点を持ちながら、自分らしい歩みを重ねていきたいと思います。

CONTENT